岐中「大縄場校舎」の巻き

  岐中(岐阜中等学校)は明治6年(1873年)に開校され、その後明治16年(1883年)

 京町に校舎を移転し、以後幾多の改築を重ねながら、55年間にわたり県下第一の中等

 学校として偉容を誇ってきました。

 然し、校舎老朽化が甚だしくなった為、昭和13年(1938年)創立65周年記念事業として

 大縄場の地に、英俊が集うに相応しい新校舎が建設されました。

 

 この地は、東に金華山を、西には遠く伊吹山を望む長良川河畔に位置し、以降現在まで

 60有余年、母校の伝統を育んできました。

 「大縄場校舎」は4年の歳月と巨費を投じ、壮大な本館や講堂・武徳殿等20数棟よりなっ

 ていました。新校舎移転に際しては、校庭・園芸場の整備は生徒自身が行い、又同窓会

 からは立派な図書館が寄付される等、関係者が一丸となって完成に努め、中等学校とし

 ては珍しい本格的な校内庭園まで有していて、県下随一の学び舎と自負していました。

 

 残念な事に僅か7年後の昭和20年(1945年9に戦災で被災し、一部を残して焼失して

 しまい、今は追憶の中に有るのみです。

 新校舎落成を記念して発行された絵葉書等の記録から、当時の勇姿をお伝えします。

 
      
                               (写真をクリックすると拡大写真が見えます


本館


講堂・本館(北側)


本館(南側)


校庭(堤防側より)


武徳殿


講堂内部


校内花壇


校旗

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